THREE-LAYER Street Pianos
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赤羽ストリートピアノ━━三層のストリートピアノ・システム 2022.2.8 → 7.16 → 8.4 → 2023.5.11
第一層(最も頻度が少ない) 2019年6月からはじまった年一回程度・二日限定(土日)で開催される、狭義の赤羽ストリートピアノ(AKABANE Street Pianos)イベント(赤羽ストピ)では、有難いことに多くの腕に覚えのあるピアノ奏者や他楽器奏者が日本各地から、お祭りのように大変盛り上がります。この赤羽ストピは、ララガーデンというアーケードのある賑やかな商店街で開催されるので、ララピアノともよばれます。 ララピアノでは、人気YouTuberの方も多数、赤羽ストリートピアノの動画をあげられています。その一方、このイベントではビギナーや地元の方々が弾きにくくなる側面があり、課題となっていました。そこで2020年10月より週二回開催・準常設の寺ピアノ(第二層)、2021年4月より常設の赤羽メッツピアノ(第三層)を設置し、どなたでも自由に弾ける環境を赤羽に用意しました。
第二層(中間的な頻度) 週二回、一日3時間ずつ開催の赤羽・寺ピアノ━━岩淵パブリックピアノ(IWABUCHI Public Piano)は、時間が限られているため人びとが日常的に集まりやすい常設ストリートピアノです。それゆえ、演奏者・観覧者がゆったりと交流する場が実現しており、地元の方々を中心とした多世代交流型のコミュニティが育ってきています。(なお2022年12月より赤羽・寺ピアノは終了しましたが、多世代交流型コミュニティ形成機能は、2023年4月以降、月6回、2~3時間開催されるKIRARIA KITA Street Piano(きらりあ北ストリートピアノ)に引き継がれています。 また、2022年3月に2週間限定、同年8月に1ヶ月限定での限定開催をしている赤羽ビーンズピアノ(AKABANE Beens Piano)も、毎週2回開催の寺ピアノとは違う形で、第二層を担っています。二週間開催ですと土日が4回、1ヶ月開催ですと土日が8回あり、この土日についてはララピアノにすこし似た賑やかなイベントになりますが、残りの平日については、どなたでもあまり緊張することなく弾けるメッツピアノのような、日常的なストリートピアノの様相を帯びます。このように、約1週間から1ヶ月程度の期間限定ストリートピアノは、第一層の非日常性と第三層の日常性の両方を併せ持つことができます。ただし、毎日、長時間やっているので、タイミングを合わせて集まるような寺ピアノのコミュニティ機能をもつことはすこし難しいかもしれません。 第三層(最も頻度が多い) 常設の赤羽メッツピアノ(AKABANE METS Piano)は毎日朝の10:00から21:00までの11時間弾けるので、個人の都合を最大限叶えるものになっています。演奏者同士がかちあう可能性も少ないため、比較的長い時間でのピアノ練習も可能であり、個人の技量を高める機能があります。(もちろん多世代交流もありますが一期一会的なものになるため、寺ピアノによってこの部分が補完されます。)なお、これはウェルビーイングに通じるような日常の底上げともいえます。 以上のように、三層のストリートピアノからなる広義の赤羽ストリートピアノ・システム(System of Akabane Street Pianos)は、音楽文化を地域で発展させ、多世代交流を促進する仕掛けです。
①年一回の赤羽ストリートピアノ(イベント)は東京北区内外から集まって情報発信してくれるYouTuberやセミプロ演奏家を中心とした広く影響力のあるお祭りです。
②週二回の寺ピアノはコミュニティ形成を重視します。
③毎日長時間開放されているメッツピアノは個人演奏家のニーズに叶うものです。もっとも、メッツピアノのある場所の人通りが多いため、ビギナーの方などは人通りがほぼない寺ピアノの方が弾きやすいという意見もあります。
また2022年7月の現在では、いわば第一層と第二層の間の第1.5層として、期間限定でのストリートピアノイベントを開催しています。JR赤羽駅直結のビーンズテラスで2022年3月(3/1 - 3/14)に開催された二週間限定のビーンズテラス・ストリートピアノ(ビーンズピアノ)がそれにあたります。ビーンズピアノは、JR東日本の協力を得た東京北区では初の駅ピアノとも位置づけられます。 さらに、第一層のララピアノに近い形で、2022年の6月25日に一日限定で、赤羽西口では初となる赤羽ビビオピアノ(ビビオピアノ)も開催しました。このように2022年7月現在、2019年6月のララピアノからはじまった赤羽ストリートピアノは、寺ピアノ、常設メッツピアノ、ビーンズピアノ、ビビオピアノという5種のストリートピアノを仕掛けてきています。 ────